こんばんは、カ・エールです。
今回はダブルバトルのランクバトルで、順位一桁をほぼ維持できた構築を紹介します。といっても過去のグラネクロやソルガレックほど考え込んだわけでもないので簡潔に...
【構築経緯】
(構築完成時は発売一週間後と間もないので、今とは環境がだいぶ異なっていることをご了承願います)
まず、環境に多かったバンドリウォーグルを対策できるポケモンから入ることにしました。真っ先に思いついたのは水ロトムとアーマーガアで、とりあえずこの二匹を軸にして取り巻きを決めていきます。
3匹目にはドラパルトを採用。ロトムもアーマーガアも火力がそこまで高くないため、エースとなるポケモンが必要でした。ロトム/アーマーガアの弱点をドラパルトがカバーできているので相性はいい方だと思います。
4匹目にはフェアリータイプが欲しかったのでニンフィアを採用。全体技のハイボを高火力で打ててSもそこそこ高いので追い風の恩恵も受けられます。
ほぼ同時に、5匹目としてウインディを選択しました。ニンフィアと相性がよく、苦手な鋼タイプに強い他、低いBを威嚇で補うことができます。
ここまでで雨パを相手にする際にどう考えても苦しいため、雨対策として定番のナットレイを6匹目に選択しました。自然とトリル対策もできたので相応しかったです。
以上の6匹で練習していたところ、ゴーストタイプと悪タイプを誰も半減で受けられないことに気づきました。両方半減できるタイプは悪タイプ...今の構築のバランスを崩さないよう採用できそうなのがバルジーナでした。鋼枠としてはナットレイがいるし、アーマーガアと同じようにバルジーナは追い風ができます。また物理耐久が高いので詰めとして動けることも採用理由の一つです。
と、こんな感じで6匹は決まりました。
【構築説明】
この構築ではダイマックスを活用することより、対策することを重視しています。
ダイマックスしたポケモンはHPが2倍となり突破が困難になるのですが、それは3ターンのみと短めです。そこで、サイクルを回しその3ターンを最小限の被ダメージで抑え凌ぎつつ、こちらのダイマックスをフルパワーで押しつけてダメージレースで有利に立つことが構築のメインプランです。
もちろんただ単にサイクルを回すだけではダイマックス技のパワーで押し切られてしまうため、被ダメージを減らす技を多用し、凌ぎやすくなるよう工夫をしています。
【個別解説】
ドラパルト @ラムのみ
特性:クリアボディ
性格:ようき
実数値:172-163-96-×-96-213
努力値:68-180-4-0-4-252
技構成:ゴーストダイブ / ドラゴンアロー / まもる/ はがねのつばさ
この構築におけるエースです。
鋼の翼はダイマ技にすると味方全体のBを引き上げ、物理偏重の構築に対しダメージレースで優位に立てるようにします(ダイドラグーンでは相手にウォーグルがいた場合、負けん気を誘発する恐れがある)。ゴーストダイブは1ターン消える性質を利用し相手のダイマターンを稼いだり、また守るを貫通するため安定行動をとりやすいです。
持ち物は命の珠や弱点保険も候補に挙がりましたが、鬼火 / 電磁波を打たれたときのリスクを考えてラムにしました。
バルジーナ @ソクノのみ
特性:はとむね
性格:ずぶとい
実数値:217-×-166-75-115-107
努力値:252-0-204-0-0-52
技構成:おいかぜ / イカサマ / はねやすめ / ちょうはつ
調整先
S:追い風時最速ドラパルト(213)抜き
この構築唯一のS操作ができるサポーター兼詰め要員です。
挑発はトリックルームを止めるためというよりは、トリトドンやアーマーガアにHP回復をさせないために打ちます。
特性:はとむねは隣にダイホロウを打たれたときにBが下がらない利点があり、物理耐久を落とすことなく役割を遂行できます。ただし砂ダメや霰ダメを無効にできないので防塵とは選択。
持ち物は電気技に縛られないようにするためソクノのみ。
ニンフィア @せいれいプレート
特性:フェアリースキン
性格:ひかえめ
実数値:202-×-98-159-153-83
努力値:252-0-100-116-20-20
技構成:でんこうせっか / ハイパーボイス / マジカルフレイム / まもる
調整先
S:追い風時最速サザンドラ(165)抜き
(BやCも何か調整先があったはずなのですが忘れました...ごめんなさい!)
ドラパルトの次ぐらいにエース。
電光石火はタスキ潰し/ミリ耐え処理ができるのでかなり有用です。マジカルフレイムは所持しておくと鋼タイプにダメージをいれられるので便利。
持ち物はハイボのダメージ向上を見込め、ドラパルトをダブル補正込で倒せるようになる精霊プレート。のどスプレーはニンフィアをダイマックスさせるプランを取る際、役に立たないので無し。
ウインディ @フィラのみ
特性:いかく
性格:ようき
実数値:197-130-100-×-101-161
努力値:252-0-0-0-4-252
技構成:フレアドライブ / まもる / バークアウト / おにび
相手のダイマックスによる脅威を抑えるためのサポーターです。
鬼火で物理アタッカーを、バークアウトで特殊アタッカーを弱めます。フレアドライブは威力が高いこと、反動ダメージで能動的に木の実を発動できることを評価して投入。
持ち物は盤面に長く居座るためピンチベリー。鬼火 / バクアのデバフで発動確率はかなり高いです。
ロトム @オボンのみ
特性:ふゆう
性格:ひかえめ
実数値:157-0-137-138-142-114
努力値:252-0-76-4-116-60
技構成:ハイドロポンプ / 10まんボルト / おにび / ひかりのかべ
調整先
B:ダイマドラパルトの珠ダイホロウを確定耐え
S:準速バンギ抜き
ウインディと同様サポーターです。
こちらはウインディが苦手とする水/地面に一方的に強いです。鬼火 / 光の壁で味方の被ダメを抑えます。アーマーガアへのダメージを評価し、ボルトチェンジではなく10万ボルトを採用。
長く居座って欲しい、ウインディと違い素早さが高くないため攻撃をもらう前に被ダメを抑えることが難しい、というわけでピンチベリーより発動しやすいオボンのみ。
ナットレイ @とつげきチョッキ
特性:てつのトゲ
性格:ゆうかん
実数値:181-160-151-×-137-22
努力値:252-252-0-0-4-0
技構成:ボディプレス / パワーウィップ / はたきおとす / ジャイロボール
主にvsトリルとvs雨を担います。
相手に炎タイプがいない場合はかなり突破されにくいので出し得。ボディプレスはこの構築で処理に困りがちなキリキザンへの打点としていれましたが、ダイマ技にすると自身の積技にもなります。逆にダイスチルで上がったBを利用し火力を上げることができます。
持ち物は後出し性能が向上し、ダイマックスしても役立つとつげきチョッキ。
【基本選出】
先発:
非選出:
ダイマックス:
有利なマッチ。初手にウォーグルが出てきたら、ダイマドラパルトのダイスチルと水ロトムの10万を集中します。とりあえずウォーグルさえ処理できればウインディで威嚇し放題なので優先して処理したいです。
先発:
非選出:
ダイマックス:or
有利なマッチ。初手ブリムオン+イエッサンと出してきた場合はウインディはバクアを、ニンフィアはハイボを選択します。こうすることでブリムオンの火力を削ぎつつ、トリルエースを即座に着地させません。
先発:
非選出:
ダイマックス:
五分五分のマッチ。選出が誘導されてしまう点が厄介です。初手エルフーンウインディと出してくれたなら、ニンフの石火とダイマドラパルトのダイスチルをエルフーンに集中し袋叩きをされる前に倒します。
スタンに対する選出も記述しようか考えましたが、構築の幅が広すぎるため割愛。
【構築の弱点】
:弱点をつけるのがナットレイしかおらず、また特殊アタッカーのニンフィアは弱点を突かれます。バクアや壁で被ダメージを減らしつつ、ちまちまダメージを稼ぐほかありません。
:型破りドリュウズが受かりにくいので早急に処理したいのですが、トゲキッスのこの指止まれに妨害されます。どちらにダイマックスされても辛いです。
【最後に】
お読みいただきありがとうございました。今の環境でも1桁順位(この記事執筆時点では2位)を維持できるのでスペックはかなり高いと思います。しかし構築の性質上、どうしても受け身になってしまうので相手が想定外の動きを通してきた場合に崩されやすいという欠点があります。
この構築から何かしらのヒントを得られたなら嬉しく思います。