カ・エールのぶろぐ

いつもレート上位を目指しています。目指すは最終1位。更新頻度はモチベに左右されます

 

【PJCS2019優勝構築】ソルガレック

こんにちは、カ・エールです。
去年に引き続きポケモンジャパンチャンピオンシップス2019で優勝することができました。応援してくれた方々、お祝いしてくれた方々ありがとうございました。嬉しい限りです。

今回はスイスドロー5勝2敗で17位抜け、本戦10勝4敗で1位、合計15勝6敗のソルガレックとなります。去年はありえない程高い勝率で優勝しましたが、今年は勝ったり負けたりを繰り返してやっとの思いでの優勝です。どれもギリギリでしたが本当に熱い戦いでした。

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目次(pcからだと別ウィンドウで開かれるかも)

 

 


【構築経緯】

●完成形を目指して

JCS本戦に向けて、まずゼルネレック / オーガレック / グラゼルネに有利を取れる構築を作ることを目標にしました。これら3つの構築はWCSレートでも、海外の大会でも多く見受けられ結果を残している強力な構築であったため、JCSでも持ち込む人が多数いるだろうと判断したからです。

 

●軸となるポケモンの選択

ポケモンを選択するに当たって最初にゼルネアスを対策することに焦点を当てました。WCS2016の結果、サンルール及びムーンルールの自分の結果を参考に対策を考えてみると「トリックルームを使える鋼タイプが対策として最適である」という結論に至りました。(サンルールではツンデツンデを入れた構築を、ムーンルールではディアルガを入れた構築を使いました)

トリックルームを使える鋼タイプのポケモンとして頭に浮かんだのはドータクンツンデツンデでしたが、どちらも使用を断念しました。理由は下記の通りです。

ドータクンは必ずといっていいほど一緒にいるガオガエンの威嚇で火力をそがれ、置物になりやすい。またガオガエンZで簡単に倒されてしまう。

ツンデツンデは火力こそ優秀であるが、やはりガオガエンの威嚇で火力が削がれる。そしてレックウザ等地面技を打ってくるポケモンが増えて動かしにくい。シュカのみを持たせると今度はモロバレルに対して無力になる。

よって禁伝の鋼枠であるソルガレオディアルガ、日食ネクロズマを選択することになるわけですが、日食ネクロズマは物理型ならガオガエンに火力を削がれて置物になり、特殊型ならゼルネアスに打点がないため対策になってはいないと考え採用を見送り。

最初に選択したのはディアルガでした。サンルール/ムーンルールとずっと使っていた愛着もありますが、タイプの関係上オーガレックに強く出られて、3つの構築のメタとして最適だと判断したためです。しばらくディアルガ軸で回してみるものの、壁を張れてドラゴン技を半減できるミストフィールドを展開するカプ・レヒレがどうにもならなく却下。参考程度にその時使っていたメンバーを載せておきます。

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結果として残ったのはソルガレオでした。ゼルネ構築に圧倒的に強いがそれ以外に勝てないと思い、採用を躊躇していましたが使っていくうちに

ソルガレオはゼルネアスだけでなくレックウザにも強い

・火力が下がらない物理アタッカーは今の環境に刺さっている

・耐久が高く4倍弱点がないので安定してトリックルームが展開できる。

という強みを見つけました。ガオガエンの威嚇を受けないので相手にかける圧力は変わらず、トップメタの3つの構築はいずれもレックウザかゼルネアスが入っているため、ソルガレオを採用して間違いはないと確信しました。

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●取り巻きの選択

ここから5体目までは比較的スムーズに決まりました。まず、二匹目に選択した禁伝枠はソルガレオとの縦の相性が優秀で、ソルガレオの苦手なグラカイ両方に強い+後出しができるレックウザ

そしてウルトラシリーズが始まった当初から使っており、盤面のコントロール性能が優秀で、ソルガレオ/レックウザともに相性がピッタリなガオガエンカプ・レヒレ

5匹目にはオーガレックに対してより圧力をかけられる他、ここまでの4匹で重いイベルタルに強いカプ・コケコ。特に初手に出すトリックルームを展開できるポケモン+カプ・コケコの並びの強さは、サンシリーズ・ムーンシリーズを通して実感していたためコケコの採用を決定する要因となりました。

ただ、6匹目の枠に最適なポケモンを探すのにかなり時間がかかりました。

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トリトドンに辿り着くまで

上の5匹と適当なポケモン1匹で回していたところ、6匹目に求められる役割が見えてきました。

メガゲンガー+ゲンシグラカイに対して強く出られる

メガメタグロス/ソルガレオを早急に処理できる。特に今の段階ではこれらのポケモンへの打点が乏しくミラーマッチだとまず勝てなさそう。

というわけで上記を満たせるポケモンを探すわけですが、メガゲンガー/ゲンシグラードン/メガメタグロス/ソルガレオはいずれも地面タイプが弱点ですので、地面タイプのポケモンを採用すればいいとすぐにわかりました。

 

 まず最初に使ったのは660です。拘りスカーフを持つことでじだんだでメガゲンガーを縛れる、力持ちイカサマでソルガレオ/メガメタグロスを縛れる可能性が高いという利点がありました。殆どのウルトラネクロズマも確1で倒せるでしょう。

ただ威嚇をいれられるとメガゲンガーを一発で倒すことができないこと、ゲンガー+カイオーガに対して結局不利をとっていることに気づき没となりました。

次に使ったのは645Aです。特殊型にすることで威嚇の関係なしにメガゲンガーを一発で倒せる、カイオーガに対しては草結びを搭載することで十分戦えると考えていました。

結果としてvsメガゲンガーに関して言えば確かに強かったのですが、一緒にいたゲンシカイオーガに歯が立たず没になりました。草結びで削れる点は評価できるのですが、相手を倒すのに3発はかかるのに対しこちらは一発で倒されてしまう点が弱いです。

 

ここまでの反省を踏まえると①地面タイプでありながら②一緒にいるゲンシカイオーガにも強いという2つの点をクリアするポケモンが6匹目としてふさわしいという結論にいたりました。

 地面タイプである都合上水タイプに弱くなってしまうことは仕方がないので特性で防ぐしかない、となるとガマゲロゲトリトドンという選択になります。二匹を比べてみると

・どちらも火力と耐久力共に大差はない

・水技を受ける際ガマゲロゲは回復をし、トリトドンは火力が上昇する。

トリックルーム下では素早さ低いトリトドンの方が強い。

結果的にトリトドンを採用した理由は水技を受けた際の恩恵です。ガマゲロゲトリトドンもC種族値100以下と決して高い数値ではないので、水技を受けた際回復するよりかは、火力が増加したほうが相手に圧力をかけられると判断しました。それにガマゲロゲ程度の耐久では1/4回復したところで確定数がずれることがなさそう、というのもあります。

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●構築完成

 ...というような感じで構築は決定しました。結果としてゼルネレック/オーガレック/グラゼルネに強い、目標にしていた構築が完成しました。メジャーな構築をメタりつつこちらはメタの対象にならない構築、という点でも完成度の高さがうかがえます。

 


【個別解説】

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ソルガレオ @ソルガレオZ
特性:メタルプロテクト
性格:いじっぱ
実数値:217-203-127-×-141-109
努力値:36-220-0-0-252-0
個体値:31-31-31-×-31-15
技構成:まもる / ばかぢから / トリックルーム / メテオドライブ


この構築の軸であり、トリル始動要員でもあります。
特性により威嚇を受けない物理アタッカーであることが優秀で、居座り続けても相手にかける圧力は変わりません。
ヘイトを集めやすいポケモンであるので守るや交代を駆使して大事に扱います。ただ攻撃を受けることになっても、カプ・レヒレの癒しの波動で再生できるので時には強気に動かすことも可能です。
耐久力が高いのでトリックルームを安全に決めやすく、またガオガエンの威嚇/バークアウト、カプ・レヒレの光の壁/癒しの波動で徹底的にサポートをすることで、ソルガレオの突破はかなり困難になります。

 

ステータス
A
・Z技で181-120メガレックウザを確1 {190〜225(104.9%〜124.3%)}
・Z技で202-115イベルタルを93.8%で1発 {199〜235(98.5%〜116.3%)}
D
・C200メガレックウザ@珠のオバヒを確定耐え {182〜216(83.8%〜99.5%)}
・C183ゼルネアスの+2ムンフォを確3 {92〜108(42.3%〜49.7%)}
S
・無振りグラカイ-1


元々はH252A252D4で使っていたのですが、
・主にオーガレックやゼルネ構築相手に出すので食らう技に特殊技が多い
・物理方面に関しては耐える攻撃と耐えない攻撃がはっきりしている
という点を考慮してまずD振りにすることにしました。
そして攻撃を高くすることで、耐久に振っていないメガレックウザをZ技で倒せたり、コケコのボルトチェンジ等でHPが少し削れたガオガエンを馬鹿力で縛れるようになります。これらのポケモンは構築単位で処理が遅れやすいため、ソルガレオで仕留めにいけるようになることは大事です。以上の理由からAD振りに決定。
素早さは相手のグラカイとのS関係をはっきりさせるためあえて下げて、トリル中で上をとれるようにしました。


持ち物
上記のダメージ計算を見ればわかるように、ソルガレオZを持たせることで倒せるポケモンの範囲が広がります。耐久にがっつり振ったゼルネアスも一発で倒せるのは魅力的。

 

技構成
-まもる
守らせながら隣をガオガエンに交代することで猫騙し+トリックルームを決めることができたり、ゼルネアス構築に対して大事に扱わなければならないという観点から必須の技です。


-ばかぢから
ガオガエンツンデツンデに対する打点になります。特にガオガエンに関しては1発で倒すことはできないものの、カプ・コケコのボルトチェンジガオガエンのとんぼがえり等で削ることで縛りにいけます。


-トリックルーム
トリトドンは勿論ですが、自身がエースとなるために打つことが多いです。この技がないと「ジオコントロールを積んだゼルネアス+ソルガレオを上から縛れるポケモン」の並びに簡単に負けてしまうため外せません。


-メテオドライブ
メインウェポンです。威嚇をもらわずタイプ一致威力100技を連打する物理アタッカーが弱いわけありません。

 

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レックウザ @とつげきチョッキ
特性:エアロック
性格:せっかち
実数値(メガ前):205-176-99-172-111-161
実数値(メガ後):205-206-108-202-121-183
努力値:196-44-0-12-4-252
個体値:31-31-31-31-31-31
技構成:しんそく / かみくだく / だいちのちから / ガリョウテンセイ


禁伝枠でありメガ枠でもあるため、100%選出します。ソルガレオの苦手なグラードン/カイオーガに加えてかみくだく持ちであるからルナアーラにも強い、なおかつソルガレオとの縦の相性が優秀でお互いの弱点を概ねカバー、持ち物も相まって耐久力が高いためサイクル戦に参加できるという、ソルガレオと組み合わせる禁伝として相性が最高のポケモンです。
序盤から中盤にかけてカプ・レヒレやカプ・コケコの自然の怒りで雑に削り、終盤レックウザで一掃するということを意識して立ち回ります。
ACともに200を超えているので高速アタッカーとしては勿論、耐久方面もDが実質180と非常に高いので、盤面によってアタッカーとして動かすか、受けとして動かすかを選択できるのが強いです。

 

ステータス
A
・146-95カプ・テテフを画竜点睛で確1 {147~174(100.6%~119.1%)}
C
・146-95カプ・コケコを大地の力で確1 {146~172(100%~117.8%)}
S
・最速


 攻撃ラインは物理特殊共に最低限にとどめて、残りを耐久にガッツリ振りました。この構築においてはサイクル戦に重きを置いているので重要性としては攻撃<耐久となります(癒しの波動の恩恵も大きくなる)。
 素早さについてですが、メガメタグロスメガルカリオを上から殴りにいくことを意識すると最低限181は必要です。特に前者は意地っ張りでHAに振っている型から陽気で最速にしている型まで幅広いSラインをもつポケモンですから、S関係をはっきりさせるためにも素早さに上昇補正をかける必要がありました。ここまでSに振るのであれば、万が一の同速勝負に賭けられるよう最速でいいと考え最速にしました。
 性格ですが、上記ダメージ計算をみればわかるようにACSどれもギリギリで、カイオーガによく後出しをする関係上Dも削りたくない、よってせっかちとなりました。

 

持ち物
特殊耐久力が跳ね上がるチョッキとしました。この持ち物によりルナアーラに不利をとることがありません。レヒレで壁をはったときの特殊耐久は異常。


技構成
-しんそく
HP赤ゲージのポケモンを縛りにいけます。この指とまれ/怒りの粉に吸われない点も優秀です。


-かみくだく
打つ対象はドータクン/ルナアーラ/月食ネクロズマしかいませんが、ルナアーラ月食ネクロズマに関しては構築単位で重いため、迅速に処理できるこの技をいれない理由はありません。ウルトラネクロズマに対して耐久を下げたくない場合に打つこともあります。


-だいちのちから
ゲンシグラードンガオガエンメタグロスにカプ・コケコ等幅広いポケモンに弱点がつけます。タイプ不一致ではありますがステータスが高いこともあって大体のポケモンは確2にもっていけます。


-ガリョウテンセイ
メインウェポン。タイプ一致威力120命中100の時点でめちゃくちゃ強い。

 

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ガオガエン @バンジのみ
特性:いかく
性格:しんちょう
実数値:200-135-110-90-156-83
努力値:236-0-0-0-252-20
個体値:31-31-31-31-31-31
技構成:ねこだまし / とんぼがえり / バークアウト / フレアドライブ


完成されたポケモンソルガレオメガレックウザの動きを補助したり、あるいはレヒレと並べて盤面を整えたりします。特性の威嚇、バークアウトによりPT全体の耐久を徹底的に上げます。
そしてソルガレックの苦手とするルナアーラ/イベルタル/ネクロズマに強めでなおかつ安定した後出しが可能であるので、ソルガレックとガオガエンは縦の相性も横の相性もいいです。
味方のカプ・レヒレより僅かに速いため、とんぼがえり+癒しの波動によりガオガエン方向に飛んでくる攻撃はできるだけガオガエンが受けつつ、ダメージを負った後続を安全に回復できるコンボができるようになっています。


ステータス
H
・4n
S
・最遅カプ・レヒレ+2

 

この構築におけるガオガエンの役割として、アタッカーにするよりかは耐久に振って何回もの後出しを可能にし、ソルガレオトリックルームやレヒレの壁張りの補助、ねこだましで相手の追い風ターンを稼ぐ等をした方が強いと感じているためまず耐久特化にすることを選択。
物理耐久は自身の威嚇により、耐えたい攻撃(ゲンシグラードンの断崖の剣等)をカバーできているので特殊耐久方面にがっつり振りました。これによりルナアーラのZ技を安定して受けにいけたり、大地の力を無理やり受けにいったりとガオガエンに負担を集める動きができます。
素早さラインは元々味方のカプ・レヒレ+1の82だったのですが、相手のガオガエンとの同速勝負が多発し計算が狂わされることが気になり83としました。この83という素早さは誰も設定する理由がないので同速勝負を回避できるラインとして最適でした。

 

持ち物
サイクルを回す上で攻撃を半減で受けることが多くなるため発動しやすいピンチベリーを持たせることにして、相手に性格が割れないバンジのみとしました。


技構成
-ねこだまし
ソルガレオと並べることで安全にトリックルームを展開できます。追い風ターンやトリルターンを稼いだり、使い方は無限大です。


-とんぼがえり
負担をできるだけガオガエンに集めたいので、攻撃をもらってから交代できるこの技は必須です。


-バークアウト
DDラリアットと違って相手の火力を削ぐのでサイクル戦に持ち込みやすく、またソルガレオの特殊耐久を実質的にあげることで突破を困難にしたり、トリックルームが決めやすくなります。


-フレアドライブ
ナットレイテッカグヤに対する打点。隣にレックウザをおくことで大雨下でも打つことができます。

 

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カプ・レヒレ @ウイのみ
特性:ミストメイカ
性格:のんき
実数値:176-×-174-115-160-81
努力値:244-0-188-0-76-0
個体値:31-×-31-31-31-0
技構成:ねっとう / ひかりのかべ / いやしのはどう / しぜんのいかり


先発で出すときは大体ガオガエンと一緒で、こちらのポケモンも盤面のコントロールをします。
主な仕事は光の壁で相手からのダメージを軽減しつつ、こちらは壁も威嚇も無視できる自然の怒りでガンガン削っていくことです。この構築はサイクル戦を相手に強いるため、交代先のHP満タンのポケモンに自然の怒りが通りやすく、結果としてダメージレースで優位にたつことができます。
そしてサイクルを回す上で当然ソルガレオレックウザがダメージを受けるのでそういった時に癒しの波動を打ち、倒されないようにします

JCSは総合時間制であるので味方に癒しの波動を連打することで残数を確保し、TODを狙う動きも可能です。


ステータス
B
・A255メガレックウザ@拘り鉢巻の画竜点睛を確定耐え {148~175(84%〜99.4%)}
S:最遅


特殊耐久は自身のひかりのかべガオガエンのバークアウトで補助できるため、物理耐久を厚くしました。ガエンZのダメージを抑えられる点も魅力的です。
素早さですが最遅にした理由は前述したガオガエンとのとんぼがえり+癒しの波動コンボを決めるためです。副産物としてトリル中相手のオーガに先制して自然の怒りをいれて、しおふきのダメージを下げることができるようになっています。

 


持ち物
元々の物理耐久に加え、ひかりのかべにより特殊耐久があがるのでかなりの頻度で発動するピンチベリーを選択、そして相手に性格が割れることがないウイのみとしました。

 


技構成
-ねっとう
隣にレックウザを置くことでゲンシグラードンのHPをごっそり持っていけます。仮に倒せなくても削ることが重要で、それ以降の受け出しを許しません。ソルガレオがトリルして縛りにいくこともできるようになります。


-ひかりのかべ
味方全員の特殊耐久があがります。今の環境(というよりずっと前から)特殊アタッカーは多い傾向にあるので刺さりますし、特にソルガレオを倒す技に特殊技が多いのでそういった面でも活躍する技です。


-いやしのはどう
サイクル戦をしていくなかでどうしても味方の体力を削られてしまうので、それをカバーできる技です。JCSは総合時間制であったためTODを狙う技としても使えます。


-しぜんのいかり
雑に打ってソルガレオレックウザの圏内にいれます。まともにHPを削れないカプ・レヒレは置物と同等と考えているのでいれないという選択肢はありませんでした。半分削ったらソルガレオ/レックウザで大体倒せるようになります。

 

 

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カプ・コケコ @イアのみ
特性:エレキメイカ
性格:ようき
実数値:176-136-106-103-108-187
努力値:244-4-4-0-100-156
個体値:31-31-31-31-31-31
技構成:まもる / しぜんのいかり / ボルトチェンジ / ワイルドボルト


vsレックオーガ、vsイベルタル構築に積極的に選出します。耐久振りにすることで多数の攻撃を耐えられサイクル戦に参加できるようになっており、ピンチベリーであることで場持ち性能が高くなっています。それでも耐久が中途半端である以上ピンチベリーの発動頻度の少なさが懸念されますが、多少のHPならワイルドボルトの反動ダメージで調整できるので問題ありません。
またレックウザより1速いので、自然の怒り+レックウザの攻撃で上から縛りにいくプランをとれることも優秀です。自然の怒りはフェアリータイプの技ですので、例えば電気技を読んでトゲデマルが後ろから出てきても計算が崩れることなくダメージを与えられます。

 


ステータス
B
・A232メガレックウザの画竜点睛を木の実込で確4 {74〜87(42%〜49.4%)}
D
・エアロック下、C222カイオーガのダブルダメしおふきを確定耐え {130〜154(73.8%〜87.5%)}
S:最速メガレックウザ抜き


努力値の調整ですが、まず素早さから決めました。コケコが同速勝負を仕掛けるメリットがないこと、マジカルシャインがないのでウルトラネクロズマを抜く意味がないことから、最速はありえない。S190~198ラインに環境にいるポケモンが殆どいない、あるいはいたとしてもコケコで抜くメリットがないポケモンしかいないのでSは190まで下げても問題ない。フェアリー技がないことや、コケコが物理型であることを考えると最速メガマンダを抜く意味もない。むしろ後攻をとって、半減で攻撃を受けてからボルトチェンジをしたほうが強いです。
S185~188ラインもS190~200と同様です。よって最速メガレックウザ抜きとしました。

 残りは耐久に振りたいということでまずHPにほぼぶっぱ、物理耐久は目安程度にメガレックウザガリョテンを綺麗に耐えられる4振り、残りを特防に振り、余った4を攻撃に割り当てました。

とくぼうにがっつり振ることでエアロック下でオーガのしおふきを耐えられるようになっており、横にレックウザを置くことでスカーフ型にも強気に突っ張れます。


持ち物
耐久が高いわけでも耐性が優れているわけでもありませんが、等倍をぎりぎり一発で耐えられる、あるいは微妙に木の実圏内に入らなくてもワイルドボルトで調整できるが故にそこそこの頻度で発動するピンチベリーを選択、そして相手に性格が割れることがないイアのみとしました。それにイベルタルに対して後出しができる回数が増えます。

 


技構成
-守る
コケコの性質上、上から殴られてしまうことに弱いので相手の追い風ターンを稼ぐ、あるいは味方のソルガレオが展開したトリックルームにより不利をとらないために採用しました。


-しぜんのいかり
カプ・コケコを採用した最大の理由です。レックオーガ側はカプ・コケコが重いとわかっているため避雷針をもったトゲデマルがよく採用されます。電気技しか持たないカプ・コケコであればデマルにより無力化し、横にオーガがいようと何もできません。
しかし、しぜんのいかりがあればそれを無視してHPを削られるのでデマルが選出されていようと問題はありません。


-ボルトチェンジ
避雷針持ちがいる場合はあまり打ちませんが、サイクルを回す上で必要な技。
クロバットをEF込ボルトチェンジメガレックウザの神速で高乱数で倒すこともできます。


-ワイルドボルト
ゲンシカイオーガやチョッキイベルタルのように弱点を突きたい相手は大体特殊方面が固いので、10万ボルトではなくワイルドボルトを採用しました。光の壁を無視できるというメリットがある一方、威嚇により火力が削がれてしまうのですがそういう場合にはボルトチェンジでダメージを与えつつ交代したり、自然の怒りで威嚇による火力の減衰を気にすることなく削ることができます。

 

 

 

 

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トリトドン @たつじんのおび
特性:よびみず
性格:れいせい
実数値:205-×-100-158-104-39
努力値:148-0-92-252-12-0(6余り)
個体値:31-×-31-31-31-0
技構成:まもる / なみのり / だいちのちから / れいとうビーム


勝戦で大活躍!…というほどでもないですが相手の動きを制限させており十分仕事をしてくれました。
vsメガゲンガー、vsレックオーガでよく選出をします。地面タイプであるからゲンガーに強く、呼び水であるからカイオーガに強いという点が評価できます。

選出するときは大体ソルガレオと一緒で、トリックルームエースとして扱います。地面技/氷技で多くのポケモンに弱点をつけるので、持ち物も相まって火力不足はそこまで気になりません。



 


ステータス
B
・A255メガレックウザの画竜点睛を確定耐え {172〜204(83.9%〜99.5%)}
C
・帯大地の力で167-116メガゲンガーを確1 {168〜198(100.5%〜118.5%)}
D
・C191メガゲンガーシャドーボールを確3 {84〜99(40.9%〜48.2%)}
S
・最遅

 

トリル中暴れることが主な仕事なのでまず特攻を限界まで高めました。物理耐久は目安としてこのラインまで上げました。メガメタグロスのじだんだ等の物理技を受ける機会も多かったのでこの選択は間違いなかったと思います。

D方面に関してはC222メガゲンガーはほぼいないだろうと考えこのラインまで下げてあります。ゲンシカイオーガのれいBも確3になりますし、このラインで十分でしょう。

素早さはトリル中に攻撃することを前提としているため最遅。

 


持ち物
役割対象の一匹であるメガゲンガーを大地の力で倒せる、珠と違って耐久調整が崩れることのない点を評価して達人の帯としました。火力が増強されることでトリル中の制圧力が更に高まります。

 

 

技構成
-まもる
このポケモンを一発で倒せないような構築は集中して倒しにくることが多いので、そこを守れたらかなりのアドバンテージを得られます。


-なみのり
このゆびとまれ+ゲンシグラードンに対して奇襲可能な技です。だくりゅうと違って命中安定であり、巻き込むのは大体レックウザなためデメリットは気になりませんでした。


-だいちのちから
このポケモンの役割であるメガゲンガーは勿論、メタグロストゲデマルソルガレオに対する打点でもあります。


-れいとうビーム
メガボーマンダメガレックウザに対する打点になります。大地の力が通らない相手には大体れいビが刺さるので補完もばっちりです。

 

QRレンタルチーム】

3ds.pokemon-gl.com


【選出】


vs716383P
絶対選出:791727384M 

非選出:785

基本の先発:791727+

やや有利なマッチです。ゼルネアスやボーマンダにはソルガレオで戦い、ゲンシグラードンガオガエンにはメガレックウザで戦うことを意識します。ソルガレオを失ってしまうとゼルネアスに、レックウザを失ってしまうとゲンシグラードンに無双されかねないのでこの2匹のHP管理が重要です。

4匹目は基本カプ・レヒレを選出しますが、相手の構築にメガゲンガーが入っていた場合はトリトドンを選出することもあります。

 

vs716384M
絶対選出: 791727384M788
非選出:423785
基本の先発:791727+

有利なマッチです。ソルガレオが相手の禁伝2体に非常に強いので、こちらのメガレックウザを犠牲にしてでも絶対に倒れないよう慎重に扱います。ガオガエンの威嚇/バークアウト、カプ・レヒレの光の壁/癒しの波動でソルガレオを全力でサポートします。

 

 

vs382P384M
絶対選出: 791384M785
非選出:なし
基本の先発:791785 +

不利マッチと見せかけてやや有利なマッチです。ソルガレオとカプ・コケコから入って相手の先発をみてから

①コケコをトドンに引きトリックルーム軸で攻める

ソルガレオをレックに引き上から制圧していく

の2パターンを選択できるのがかなり強いです。4匹目は相手の構築にナットレイテッカグヤがいたらガオガエンを、ドータクンがいたらカプ・レヒレを選出します。

 

 vs382P717094M

絶対選出: 384M727423
非選出:788
基本の先発:727423+

不利マッチです。相手の選出が大体先発ゲンガエンなのでこちらもそれに合わせガエントドンから入ります。

イベルタルを早急に処理してメガレックウザを通すのが理想ですが、メガゲンガーに滅びの歌を使われてレックウザが倒されてしまうと勝ち目がなくなります。なのでイベルタルの早急な処理に加え相手のメガゲンガーをいつでも処理できるように立ち回れることが理想です。

カプ・レヒレはイベルオーガからの打点がなく選出すべきと思われがちですが、強みであるサイクル戦がメガゲンガーに封じられてしまう上、ヘドロ爆弾で一方的に倒されてしまうため選出はできません。

 

 vs792383P

絶対選出: 384M727788
非選出:785
基本の先発:727788+

有利でも不利でもない普通のマッチです。禁伝2匹ともチョッキを持ったメガレックウザを簡単に突破できない、そしてメガレックウザ側からは二匹とも確2で倒せるのでどう動かすかが重要になってきます。

大体カプ・テテフボーマンダが一緒にいるので、そういった相手に強く追い風へのカウンターとなるトリックルームを展開できるソルガレオを選出することもあります。

 

【最後に】

JCS前に対戦して、調整に付き合ってくれたジュニア勢/シニア勢の皆や、構築相談に乗ってくれた方々のおかげで二度目の日本チャンピオンになれました。ありがとうございます。同じ舞台にまた上がれるとは全く思っておらず、自分でも驚いています。

今年の世界大会にこのソルガレックを持っていくつもりはありません。去年の世界大会ではJCSで優勝したようなクレセクイン(使ったのはニドキングだけど)を持っていきましたが、1勝3敗という本当に悔しい結果に終わりました。世界勢は結果を残した構築に対する立ち回りをしっかりと練ってきますから勝てなくなるのは当然のはずです。

また1から構築をつくり、世界最強の構築を完成させたいと思います。

今年こそがんばるぞーーーー!